こんにちは,ヨカワユキです。
ならこの本です。
実は英語を話す人の約8割が非ネイティブ。
相手の母語がなんであろうと,英語で意思の疎通ができる世界が広がっていますが,非ネイティブの英語はネイティブの英語と全く同じではありません。
発音や話し方において,母語の影響を受ける場合がほとんどです。
本書の内容
さまざまな国出身の英語非ネイティブがどんな英語を話し,どう自己紹介をするのか,を楽しめるのが本書です。
kindle版はスクリプトと音声が,Audible版は音声のみ手に入ります。
登場するのは,英語圏で仕事をするアフリカ・ラテンアメリカ・ヨーロッパ・アジア出身の非ネイティブ30人弱。
それぞれが英語で自己紹介し,自分の出身国,仕事,家族,好きなこと,英語学習などについて,1人2-3分程度話します。
自分の英語で相手に伝える
英語ネイティブの英語を聞いて英語を学んできた私は,仕事やプライベートでも非ネイティブと英語でコミュニケーションする機会はほとんどありませんでした。
本書で,その人の母語や話し方のクセが反映された英語をたくさん聞き,人が違えば話し方も単語のチョイスも違うと実感しました。
そして,正しい/正しくない,ネイティブっぽい/ネイティブっぽくない は本当に些細な問題だとも思いました。
ここに登場する人たち皆,英語で自分のことを堂々と伝えているからです。
言葉が出てこなかったり言いよどんだりしても,しゃべり続けて最後まで伝えようとしています。
彼・彼女たちの英語から「自分のことを伝えたい!」「伝えよう!」という気持ちが伝わってきました。
本書に登場する人ほとんどが,日本の中学生が学ぶシンプルな単語とシンプルな文法で話しています。
準備万端で全部そろっているから話せるのではなく,今あるものでどうにか自分の思いを伝えていく。
そんな感じです。
最初はびっくりしましたが,聞いているうちにどうでもよくなり,相手が伝えようとしていることをどうにかキャッチしようと,耳をすませていました。
「英語がきれいだから」「英語が間違っていないから」だけで相手が聞いてくれるわけではないのです。
「相手が何か伝えようとしている」がわかり,「それを知りたい」から相手は聞こうとするんだと思います。
きれいな英語や間違っていない英語は,相手の理解に負担をかけないという点でよいですが,それが気になって自分の伝えたいことが口から出てこないとしたら,本末転倒です。
一体何のために英語を学んでいるのか?
自分のことを相手に伝え,理解してもらうためではないのか?
そのプロセスは,準備が整わなくても始めていいんです。
そして徐々に伝えることを増やしていく。
そうやって使えるようになっていくのです。
『世界の英語』で聞けるのは,伝えようとする思いがつまった英語です。
こちらの記事も参考に。
私は『世界の英語』を Audible で聞きました。
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