品詞は知ってるほうがいい

こんにちは,ヨカワユキです。

✓英文を正確に読めるようになりたい
✓効率よく英単語を覚えたい
✓英文をスムーズに作れるようになりたい

なら,品詞を学ぶのがオススメです。

品詞の学習は絶対必要!というわけではありませんが,知っていると役に立つことが多くあります。

 

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品詞とは

単語を分類するカテゴリーです。

単語の意味によって,どのカテゴリー(品詞)になるかが決まっています。
単語の品詞は辞書に必ず書いてあります。

 

品詞を知っているメリット

意味を正確に把握できる

品詞を知っていると,文の意味を正しく把握しやすくなります。
それぞれの品詞には役割があるからです。

主な品詞とその役割です。

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品詞の知識を使って,実際に訳してみましょう。

… to come up with a convincing explanation for the English passion for the weather.

Z会『Over All 英語総合問題集 4』 Unit9 より

ここで最も注意するのは English です。
English=英語(名詞)は誤読です。
この場合,English=イギリス人の(形容詞)です。

なぜかというと,English の次に passion があるからです。
passion=情熱(名詞)なので,English は形容詞で,passionを修飾しているのが妥当,と考えます。

なので全体では,
… to come up with / a convincing explanation / for the English passion / for the weather.
思いつく(こと)/ 説得力のある説明を / イギリス人の情熱について / 天気への
と考えます。

では,これはどうでしょう?

… you will be receiving products to try out and review.

Educational Testing Service『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5』 TEST 1 Questions161-163 より

ここで注意するのは,review です。
reviewは,動詞と名詞の両方で使うことができます。
今回は,どちらで使っているでしょうか?

review = チェックする,評価する(動詞)で使っています。
review の前の単語は and です。
and は並列構造を作るので,and の前後は同じ成分になります。
なので,to try out and (to) review (不定詞 and 不定詞)と考えます。

よって全体では,
… you / will be receiving / products / to try out and review.
あなたは / 受け取るでしょう / 商品を / 試して評価するための
と解釈します。

1つの単語が複数の品詞をもつ場合,複数の品詞とその意味を知っていることはとても役に立ちます。
その単語の前後の単語を見れば,その単語をどう解釈すればいいかが明確になるからです。

単語量を増やせる

品詞を知っているもうひとつのメリットは,知っている単語を楽に増やせることです。

単語の多くは,接頭辞+語幹+接尾辞 の3つの組み合わせでできています。
(接頭辞がない,接尾辞がないなど,3つに分類できない単語もあります)
それぞれの品詞には,特定の接尾辞がつく傾向があります。
語幹が同じ単語は,品詞が異なっても中心的な意味は変わりません

例えば,beautiful という単語で考えてみましょう。
beautiful = 美しい(形容詞)で,語幹は beauti ,接尾辞は ful です。

beautiful の接尾辞を少し変えてみると,
beauty = 美しさ(名詞)
beautifully = 美しく(副詞)
となります。

語幹の部分が同じなので,中心的な意味は変わりません。
ちなみに,語末の ful は形容詞を,ly は副詞を,ty は名詞をつくる接尾辞です。

もう一つ例を挙げましょう。
annouce = 公表する(動詞)は,annouce が語幹と考えます。
そこに,er をつけると,annoucer = アナウンサー(名詞)になり,
ment をつけると,announcement = 公の文書(名詞)になります。
er と ment はともに,名詞をつくる接尾辞です。

このように,語幹の意味が分かれば,語尾が違っている単語の意味もなんとなく想像することができます。
語尾が変わるだけなので,単語を覚えやすくなります。

 

参考:品詞ごとの主な接尾辞

品詞ごとの,主な接尾辞をまとめておきます。

名詞:-er, -or, -nce, -nt, -ee, -ess, -ian, -ism, -ics, -ist, -ty, -ness, -ship, -tion, -al
動詞:-ate, -fy, -ize, -en
形容詞:-able, -ible, -al, -ful, -ic, -ical, -ish, -ive, -less, -ous, -ate, -ly
副詞:-ly, -ward, -wise

-al, -ate, -lyなど,複数の品詞を導く接尾辞もあります。
例:dispose = 捨てる(動詞)→ disposal = 処分(名詞)
history = 歴史(名詞)→ historical = 歴史的な (形容詞)

 

品詞の知識を増やすには

新しい単語が出てきたときに,その単語はどんな品詞で使えるかを考えたり,調べたりするのがよいです。
その際,同じ語幹の語尾違いの単語も一緒に調べてみましょう。

単語のスペルを途中まで入れると,候補としていくつか単語が挙がってくる辞書なら,簡単に調べることができます。
Google検索でも,途中まで入れると語幹が同じで語尾が異なる単語がいくつか表示されますね。

品詞の知識も増え,新しい単語に出会え,似た意味の単語を関連付けながら覚えられるので覚えやすく,一石三鳥です。

 

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