こんにちは,ヨカワユキです。
✓勉強しているのに成果が出ない
そんなときは,停滞期(プラトー状態)に入っているのかもしれません。
プラトーとは
学習を続けている過程で起こる,一時的な進歩の停滞期間のこと。
英語で高原をプラトー(plateau)ということから,こう呼ばれています。
言語学習の文脈では ”Language Learning Plateau”,「中級の壁」などと称されています。
「勉強しているのに全然進歩していない」
「このまま同じ勉強を繰り返していてもいいのだろうか」
そう感じたら,停滞期にいるのかもしれません。
なぜプラトーが起こるのか
プラトーが起こる原因はいくつか考えられています。
いつのまにか,学習成果が上がらないような行動をとっていたり,
そのときどきの自分のレベルに合う学習ができていなかったり,
目標の難易度が上がり,それを達成するための学習をすることが難しくなっていたり,
などです。
補足:学習曲線
一般的に,学習するとその分成果が上がっていくと思われがちですが,学習時間と学習成果は比例しないということが研究で分かっています。
学習時間と学習成果をグラフ化すると,成果が上がるときと停滞期が階段のようになって現れることが知られています。
プラトーは,自分の学習を見直す機会にしよう
「プラトー来た!?」と思ったら,一旦落ち着き,自分の英語学習について振り返ったり,新しい計画を立てたりするのがオススメです。
①あわてない,イライラしない
プラトー来たかも!と思ったら,「ついに来たのね」くらいの気持ちで,ゆったり構えましょう。
プラトーが来たということは,それまで学習をしてきたことの証でもあります。
あわてたり,イライラしても解決しないし,そういった感情は学習に逆効果です。
プラトーは,適切な学習を継続すれば抜けることができます。
また成果が感じられることを信じて,自然体で学習を継続していきましょう。
②英語を学習する目的と目標を再設定
自分はなんのために英語を勉強しているのか,自分はどのくらい英語を使えるようになりたいのか,この機会にあらためて考えてみましょう。
プラトーにいるあなたは,学習を始めたころより知っていることも増え,英語が分かるようになったと感じているはず。
少し英語学習から離れてみることで,自分がどこを目指すのかはっきりすることもあります。
語学学習はよく,終わりのない旅に例えられます。
テスト対策でもない限り,これだけ覚えれば終わりとなりません。
自分が満足したり,諦めることがない限り,終わることはありません。
③自分の苦手を把握する
英語学習を継続することを決めたら,今の自分の苦手や癖を把握しましょう。
使いこなせていない文法がある,
アウトプットでいつも同じ単語や表現を使いがち,
短文なら英語を聞き取って理解できるけど,まとまった量になると理解が追いつかない,
英文を読むスピードが遅い,
など,これまでの英語学習を振り返ることで,自分の苦手ポイントが浮き出てくるはずです。
その苦手ポイントは,今後の自分の英語学習のヒントになります。
苦手ポイントと自分が設定した目標の間にあるギャップを埋める。
そうすることで,英語力を上げることが期待できます。
④学習方法を変える
プラトーに陥ったら,これまでの英語学習を変えることもオススメです。
自分の苦手を克服することにフォーカスした学習をするのもいいし,
今の学習方法に飽きたり簡単だと感じている場合は,学習方法や学習素材を変えるといいです。
テキスト中心の学習から離れ,英語の番組や雑誌などの英語ネイティブ用のコンテンツを使って学習したり,
単語中心にボキャブラリーを増やしていたけど,句動詞やフレーズ単位で覚えることに変えてみたり,
英語学習のやり方も素材も,いくらでもあります。
⑤日々の生活で英語に浸る,英語を使う
プラトーのときこそ,どんどん英語に浸りどんどん英語を使いましょう。
停滞期はどうしても英語学習のモチベーションが下がりがち。
そんなときは,”勉強”から少し離れても英語には浸り続けるというのがオススメです。
英語のドラマや映画,YouTubeを見たり,洋楽やポッドキャストを聞いたり。
何か知りたいことがあれば,ネットで英語で情報を検索してみたり。
張り切って学習するわけではないけれど,なんとなく英語には触れている,そのくらいで大丈夫です。
⑥英語で交流する
プラトーの時期は,誰かと英語で交流してみるというのもオススメ。
言いたいことが伝えられなくて悔しい!
プラトーの時期は,そういう気持ちを感じがちかもしれません。
でも一方,「自分の言いたいことが伝わった」「相手の言っていることが分かった」と感じられるのは,とてもとても嬉しいもの。
自分が実際に英語を使えているということを実感し,喜びを感じることができるはずです。
英語で誰かと交流すると,相手から表現を学べたり,何か気づきを得られたりといった新鮮さもあります。
それらは,テキストで学べる英語や文化よりも多様で,その交流でしか生まれないオリジナルのものです。
読んだり聞いたりして学ぶのと,実際に誰かと交流して自分で体験しながら学ぶのでは,学習の質や強度は全然違います。
プラトーは,誰にでも起こりえます。
あなたがそれまで勉強してきたから起こるのです。
プラトーが起こったら適切に対処し,乗り越えていってください。
英語学習の個別サポート,承ります。
下記からご連絡ください。