『英語独習法』語彙を深く学んで,英語特有のものの見方・考え方・切り取り方を獲得する

こんにちは,ヨカワユキです。

✓独学で英語を勉強している
✓ワンランク上の英語を身につけたい
✓英語のボキャブラリーを増やしたい

人はぜひ本書の方法を取り入れてみてください。
非常に本質的な学習法が述べられている良書です。

 

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本の内容

本書で紹介しているのは「語彙(単語)」学習の方法です。
語彙を学ぶことで英語のものの見方や考え方を学ぶ
そして,学習したことを使える知識にし自分の考えを的確に相手に伝えられるようにする。

そのようなスタンスで書かれています。

本書が提案する学習法は具体的です。
オンラインで利用できるコーパス(実際にメディア等で使われた英文を集めたデータベース,無料・有料ともにあり)を使って単語について深く理解し,ボキャブラリーを増やします。

コーパスを使い,
・その単語が使われる構文
・その単語と共起する単語
・その単語の頻度
・その単語の使われる文脈
・その単語の意味の広がり
・その単語が属する概念の意味ネットワークの知識
を学び,アウトプット時に「使える」単語にしていきます。

どうしてこんなにいろいろな方向から単語を学習しないといけないのでしょうか。
英語には英語のものの見方・考え方・切り取り方があるからです。
まさに英語メガネをかけて世界を見ている感じです。
もちろん日本語にも同じことが言え,日本語話者は日本語メガネをかけて世界を見ています。

英語と日本語のものの見方・考え方・切り取り方はイコールではありません
だから,単語をいろいろな角度から学習・理解し,英語特有のものの見方・考え方・切り取り方を習得していくことが必要です。
これらを習得して初めて「英語を適切に使える」前提が出来上がるわけです。

日本語メガネをかけたままで英語を学ぶのではなく,単語を深く理解することで英語メガネを獲得し,英語メガネをかけた状態で英語を使う。

そのための方法を本書から学んでください。

 

動作の様態が動詞に組み込まれる英語と,2語で表す日本語

本書で動詞についての英語と日本語の違いについて知り,とても興奮しました。

英語には様態と動作をあわせて1つの動詞になっているものが多いが,日本語は,様態は副詞などで動作は動詞で表すことが多い

です。

例えば「歩く」を考えてみましょう。
英語では amble(ぶらぶら散歩する),swagger(胸を張ってずんずん歩く),toddle(よちよち歩く),trudge(重い足取りで歩く)など,歩き方によって別の動詞が存在します。
1つの動詞の中に様態と動作が含まれているのです。

一方日本語は,「どうやって」の部分と「歩く」の部分は一緒にならず2語で表しています。
これは本当に大きな違いです。

英語を話したり書いたりするときにこのことを知らないと,「ぶらぶら散歩する」も「胸を張ってずんずん歩く」も「よちよち歩く」も「重い足取りで歩く」も全部, “walk 副詞” としそうです。

これが日本語メガネをかけて英語を使っている状態ですね。

 

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