こんにちは,ヨカワユキです。
✓言語習得について本質的なことを知りたい
✓テクニックの話はもうたくさん
な人はこの本からアドバイスを得てください。
外国語の上達に必要なのは?
「それは2つ,お金と時間」(p.28)
語学ができる人は(小さい頃に母国語のように身につけた人を除く)その言語を習得するために膨大な時間を使っています。
お金もある程度かけています。
好きで時間をかけているのではなく,時間をかけないとできるようにならないからです。
単語や文法を覚え,息を吸って吐くように使えるようになるにはどうしても時間がかかるのです。
自分に合う教材や先生,方法,サービスなどを使って学習するにはお金も必要です。
昨今,インターネットには無料で使える教材・素材があふれていますが,ネットの世界は玉石混交。
自分に適した教材を選ぶ目が必要なうえ,他サイトへの誘惑も多いです。
お金を全くかけずに言語をマスターできるのは,学習能力やコミュニケーション能力に長けている一握りの人くらいです。
その言語を習得する目的は?
外国語を習うとき,なんでこの外国語を習うのか,という意識が明白であることが絶対に必要である。(p.20)
どの外国語をなぜ選ぶか,を意識することが質の問題であるとすれば,その次に問題なのは,その選ばれた外国語をどれだけ勉強するか,という量の問題である(p.23)
そうなんです。
「どれくらい」が必要なのは,ゴールを決めるため
です。
外国語の勉強が続かないと嘆いている人の多くは,モチベーションが不足しています。
モチベーションがないのではなく,他のことに比べて外国語を勉強することへのモチベーションが低いのです。
だから優先できない。
でも明確なゴールがあったら?
ゴールが明確に見えていれば,勉強しやすくモチベーションも保たれやすくなります。
目的とゴールは先に決めておくべきです。
黙っていては上達しない○○
○○の答えは…
「会話」です。
こちらもその通りですね。
本書では,会話がもたらす危険について少し触れています。
「会話は自分が覚えた句を披露するものではない」と。
では会話とはなにか?
会話というものは自分が相手の人に伝えたいことを伝え,相手の人が伝えたいと思っていることをことを聞くこと(p.172)
と著者は答えます。
会話はキャッチボールとはよく言ったものです。
会話には絶対相手がいます。
その相手と言葉を使って交流します。
とはいえ,自分が勉強中の言語で会話をするのは少し勇気がいりますよね。
変なことを言ったら…伝わらなかったら…と不安になったり,焦ってワタワタしたり。
でも,勇気を出して会話した者だけが「しゃべれる」という栄光にあずかれます。
「会話が本当にじょうずになるにはどうしたらよいか」について
いささかの軽薄さと内容 (p.175)
と著者は述べています。
その意味するところは,
一言でもしゃべれば間違う恐れのある言語である外国語を話すには「あやまちは人の常」という覚悟が必要であり,そして,会話の生命はその内容である(p.176)
ということです。
あなたも経験がありませんか?
表現やしゃべり方はつたないのに,
・内容に惹かれた
・話相手が魅力的だった
のでついつい聞き入ってしまった,話を続けてしまった,という経験が。
外国語を習得するには,外国語だけ学べばいいわけではない
「外国語を学ぶだけでも大変なのに,まだ学ばないといけないことがあるなんて勘弁してくれ」となりそうですが…
「外国語を支えている文化基盤」
を学ぶ必要があります。
言語には必ずそれが生まれ,使われてきた歴史と文化があるからです。
言語だけ学んで歴史や文化を学ばないのは,地面の状態をろくに知らずにどんどん建物を建てて作り込んでいくようなもの…。
そんな相乗効果があると私は思います。
他にもまだまだtipsが!
ざっくりまとめると,
・文法:学習初期に基礎を徹底して覚える
・テキスト:語学書は薄いもの,かつ重要なことがやさしい順に書かれているものを
・教師:外国語に精通している教え方のうまい魅力的な人に教わる
・辞書:自分の学習目的や好みにあった辞書を選ぶ
・発音:正しい発音を,イントネーションもアクセントも大切(外国人が理解できるのは,ひどい発音の文よりも文法ミスがある文)
・繰り返しは忘却の特効薬
英語学習の個別サポート,承ります。
下記からご連絡ください。
全くそのとおりなのですよ。
私の経験からそう言えます。