こんにちは,ヨカワユキです。
あなたを解消します。
何かを指し示す that
まずは,何かを指し示す that から。
前の文中に出てきた内容について,”それ” を意味する that を使ってもう一度内容を繰り返すことができます。
例えば,
Why don’t you go to Hokkaido this weekend?
That’s a good idea!
のような使い方です。
that は前の文の「今週末北海道に行く」ということを指します。
that が出てくる前に話されていた内容を受ける形で話が続いているのならこのタイプのthat,違う場合は別の that です。
指し示す that は,物理的に少し遠くにあるものについて言うときにも使えます。
中学英語で初めて that を学ぶときの使い方です。
あれ とよく訳されます。
例えば,
Look at that!
That’s my dog.
など。
これも基本は文脈や話の流れでの判断になります。
内容を導く that
内容を導く that はよく,~ということ と訳されます。
例えば,
I think that my wife is very sweet.
that 以下の ことを私は思っている,という使い方です。
この that は省略されることも多いです。
あるいは,
It is important that every drivers wear car seatbelts.
など,形式主語の it の内容を that 以下で表したり,
The news that Japanese scientists got the award impressed a lot of people.
のように,the news の内容を that 以下で表したりします。
この文で the news の内容は,日本の科学者が賞を受賞したこと です。
よって,that の後ろには SV(節(主語・動詞のまとまり))が来ます。
名詞を説明する that(関係代名詞)
that は,関係代名詞でもよく使われています。
関係代名詞は,名詞を説明するときに使うつなぎ言葉のようなものです。
例えば,
My mother bought a ring that was made by a famous jewelry designer.
I lost my wallet that my brother gave me for my birthday.
など。
いずれも,that の前に来ている 名詞(もの・人)がどういうものかを説明しています。
1つめは,「私の母は指輪を買った」(その指輪がどういうものかというと)有名なジュエリーデザイナーが作った指輪だ。
2つめは,「私は財布をなくした」(その財布がどういうものかというと)私の兄が誕生日にくれた財布だ。
といった感じです。
that の後ろに続くのは,その名詞の説明内容です。
内容を導く that と,名詞を説明する that の違いをもっと詳しく
先に紹介した,内容を導く that の文章,The news that Japanese scientists got the award impressed a lot of people. でも,thatの前に名詞が来ていますが,関係代名詞の that とは明確に違います。
The news = Japanese scientists got the award
になります。
なぜなら関係代名詞を使う場合,that 以下は that の前の名詞を含んだ形にすると文として成立し,意味が通るつくりになっているからです。
a ring = was made by a famous jewelry designer (S(何が)がない)
my wallet = my brother gave me for my birthday(O(何を)が足りない)
足りない場所に説明される名詞を入れると,文としても成立し意味が通じます。
a ring:a ring was made by a famous jewelry designer
my wallet:my brother gave me my wallet for my birthday
(※ my brother ~ を1文にする場合は,兄が私に財布をあげる→財布が私のものになるという流れなので,My brother gave me a wallet for my birthday. のがよいです。)
that が出てきたら,これ何の that かな?と考えて解釈していく癖をつけてみてください。
数をこなせば,どんどん速く正確に that の用法を判断できるようになっていきます!
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