こんにちは,ヨカワユキです。
✓なかなか単語を覚えられない
なら,単語の考え方を変えてみましょう。
ポイントは,タグ付けと関連付けです。
言葉の2側面 シニフィアン・シニフィエ
言語学者のフェルディナン・ド・ソシュール(1857-1913)は,言葉を2つの側面からとらえました。
シニフィアンとシニフィエです。
シニフィエ:その言葉が表す内容,つまり意味。
内容(意味)に,それを表す文字や音がタグ付けされていると考えると分かりやすいかと思います。
タグが付いているということは
単語を覚えるときに,内容をおろそかにしてタグ同士を機械的に覚えてもあまり意味がありません。
抽象的な意味をもつ単語や,日本語でもあまり馴染みのない単語についてはなおさらです。
日本語タグ-英語タグで機械的に覚えてしまうと,単語のニュアンスがつかめず,英文を日本語文にできたけど何を言ってるのかよく分からない,となることがあります。
また,アウトプット時にも 日本語タグ→英語タグ にいちいち変換しなくてはなりません。
日本語で文章を作るときのことを考えてみてください。
もやっとした言いたいことが頭の中にあり,それを日本語タグを使って表現していくと思います。
英語で文章を作るときも,頭の中にあるもやっとした言いたいことに英語タグがくっついていれば,日本語タグを介入させる必要はありません。
何かと関連付ける
では,内容(意味)をつかみながら覚えるにはどうするのがいいでしょうか?
具体的なモノなど,比較的意味をイメージしやすい単語は覚えやすいかと思いますが,自分のレベルが上がるにつれて,抽象的な意味の単語や,日本語でもあまり使わない単語を覚える機会が増えていきます。
単語をなかなか覚えられないときは,自分が既に持っている知識,感情,経験などと関連付けて覚えることが有効です。
新しい事柄を整理しながら自分の記憶に付け足していくイメージです。
例えば,先ほど出てきたdogという単語を覚えたいなら…
・犬の絵を描きながら覚える
・犬を連れて散歩している様子を思い浮かべながら覚える
・犬に吠えられて怖い思いをしたときの感情を思い出しながら覚える
・dogが表す意味と似た意味を持つ単語と紐付けて覚える
・dogについて既に知っていることと紐付けて覚える
・自分が好きな作品でdogが登場するものがあればそれと紐付けて覚える
など。
関連付けできそうなことがない場合は,
・dogの意味を思い浮かべながら,簡単な文を作ってみる
・dogという単語が登場する英文を読んだり聞いたりしながら覚える
など,文中でその単語を使うことで関連する情報を増やすことができます。
シーソラス(類語辞書)を使って他の単語と関連付けることもできます。
単語の意味は,関連付けの工程を踏むことで深く理解することができます。
深く理解できれば,忘れにくくなります。
また,紐付いている情報が増えることで,その単語を思い出すための取っ掛かりを増やすこともできます。
ある単語ではうまくいった関連付けの方法が別の単語ではうまくいかない,ということもあります。
実際に試しながら,自分に合うやり方を見つけていくのがよいと思います。
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