Q. 英検のライティングが途中で止まる…どうしたら書くことを増やせる? ―内容を具体的にして話を盛りましょう

こんにちは,ヨカワユキです。

英検2級を勉強している高校生の訴えです。

 

ライティングが書けません…
意見とその理由,ちょっとは出るんですが,そっから先が進まないんです。
これじゃ字数いきません…

英検のライティングは,「英語ができる / できない」の前に「日本語でも何を書いたらいいかわからない」となることもしばしば
思いついた理由をどんどん具体的にしていくことが鍵です。

 

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まずはお題を理解し,双方の理由(言い分)を考えてみる

英検のライティングで求められるのは,お題に対しての意見とその理由です。

基本的にお題は,Yes(賛成) / No(反対)で答えられるもので,自分の意見を理由とともに述べていきます。

例えば,2022年第1回の英検2級では,

“Some people say that it is necessary for people to go to important historical sites in order to understand history better. Do you agree with this opinion?”

がお題でした。
これについて,理由込みで賛成か反対かを論じます。

ライティング課題を解くときは,まずはお題を読んで理解してください。
当たり前のようでこれがいちばん重要です。

先のお題では,

「歴史をより理解するには,歴史的な名所に行くことが必要。これに賛成か?」

が書くべきこと。

書く内容を考えたり実際に書いたりしていると,途中で話がそれてしまうことがあります。
お題は絶対に理解し,そこから話をそらさないよう意識してください。

お題を理解したら,すぐに書き始めてはいけません。

次にするのは,お題に対して賛成か反対,双方の立場から理由を考えることです。

理由はできるかぎり多く出してください。
単なる思いつきでも,適当なことでも,くだらないことでも,とにかくなんでもかまいません。

理由の質より「理由を出す」ことが優先です。

先のお題で双方の意見を考えてみると,

賛成
・実際に行って名所を見たり触ったり,空気感を経験することで理解が深まる
・名所があるエリアに住んでいる人にも話を聞いて学べるから理解が深まる
・実際に行くことで理解したい欲が高まる
・本やネットの情報は誰かによって切り取られ編集されているが,実際に行けばあますことなく見たり学んだりできる
反対
・ネットや本で多くの情報を集めることができる
・家で情報収集できる時代に,お金と時間をかけて実際に行く意味があるのか?
・今はコロナに感染するリスクがある

こんな感じでしょうか。

おっと,危ない!
コロナに感染するリスクがある,と普通に書いてしまいましたが,これ,歴史をより理解することとは関係ないですね…(汗)。
歴史的な場所に行くことには関係していますが!
問題はあくまでも,「歴史をより理解するには,歴史的な名所に行くことが必要。これに賛成か?」なので,コロナの話は削除します。

 

出した理由は具体的にしていく

理由をいくつか出したら,それぞれの理由の内容を具体的にしていきます。
具体化するにあたって役に立つのは,自分に問いを投げること。

・例えば?
・そのあと何が起こる?
・似たような話どこかにあるかな?
・なんで?

といった問いは使い勝手がいいです。

先の理由それぞれについて上記の問いを使って具体化していくと,

賛成:
・実際に行ってその場所を経験することで理解が深まる
例えば? 織田信長に関する本を読んでいたとき,彼にゆかりのある場所に訪れたくなって行ってみた。安土城跡に行ったら,安土城がどんな感じだったかをよりリアルにイメージできた。
・名所があるエリアに住んでいる人にも話を聞いて学べるので,理解が深まる
例えば? 修学旅行で行った京都で比叡山の住職に話を聞けた。教科書で読む以上に比叡山について知れた。
・実際に行くことで理解したい欲が高まる
なんで? そう何度も実際に足を運べるとは限らない。だからできるだけたくさんのことを吸収しようと思う。
・本やネットの情報は,誰かによって切り取られたり編集されたものである
何が起こる? ネットや本で学ぶと偏った情報を吸収する恐れがある。
反対:
・ネットや本で多くの情報を集めることができる
例えば? 例えば江戸時代について知りたい場合,江戸時代でググったら相当な数のウェブページがヒットし,研究論文や書籍も多く見つかる。
・家で情報収集できる時代に,お金と時間をかけて実際に行く意味があるのか?
→似たような話どっかにあるかな? ルーブル美術館がネットで作品を公開した。1つの作品について複数の写真や説明があり,よく学べる。同じものを見るためにお金と時間をかける意味とは?

といった感じです。

 

最後に自分の立場を決めて書く

ここまで来たら,あとは自分の立場を決めて書くだけです。
立場は,理由が書きやすいかどうかで決めます。

賛成・反対の両方の立場から理由(言い分)を考えてみて,
①具体的な理由が複数出た
②英語でも書けそう
なのはどっちですか?

英語で複数理由を書ける,どちらか1つを選んで書いていってください。

「直感的にこっちだと思ったけど,理由が出ない…」
「理由は出たけど英語にするの難しい…」
「理由がいまいち具体的にならなかった」
意見は書かないほうがいいです。
時間が足らずに最後まで書けなかったり,減点が増える可能性があります。
英検は英語力を測るテストです。
英語のエッセイライティングの書き方に沿って,正しい英語を使って書けていることがいちばん重要です。
理由に良し悪しはありません。
意見に対して適切な理由を書くことが大切です。

先のお題について私が書くとすると,

賛成
・実際に行ってその場所を経験することで理解が深まる
→例えば? 織田信長に関する本を読んでいたとき,彼にゆかりのある場所に訪れたくなって行ってみた。安土城跡に行ったら,安土城がどんな感じだったかをよりリアルにイメージできた。
・実際に行くことで理解したい欲が高まる
→なんで? そう何度も実際に足を運べるとは限らない。だからできるだけたくさんのことを吸収しようと思う。

で書くかな,と思います。

実際に書いたのがこちらです。

I agree with the idea that people need to go to historical places to understand history better.
First, experiencing historical sites gives you real information. You can feel what the era was like through your senses. You can hear stories from local people.
Second, you get motivated to learn history more if you go to important historical places. Because you can not go such places often, you will try to get information as much as you can once you get there, then understand history more.
For these reasons, I think people should go to historical sites to understand history more.

理由の展開は,練習が必要

ここまでエッセイライティングのコツや考え方をお伝えしてきましたが,これらを知っただけですぐエッセイライティングができるようになるわけではありません。

理由を具体化しふくらませていくことは,普段からそういう思考をしていないとなかなかスムーズにいきません。

頭の中には,日々の生活で経験したことや取り入れた情報がたくさん入っています。
それらを関連付けたり,それらについて考える習慣をつけていくとエッセイライティングに困らなくなります。

頭の中にあなただけのネタ帳を作っていってください。

 

英検2級の解説動画も参考にしてください。

英検2級過去問 実況中継〈2022年 6月実施分〉
こんにちは,ヨカワユキです。 ✓英検2級を受ける ✓英検2級に合格したい 人向けに,英検2級の過去問(2022年6月実施分)を解説しました。...

 

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