Q. 文法の勉強って必要? ―必要です。基本はおさえ,あとは目的に応じて学んでください

こんにちは,ヨカワユキです。

文法の勉強は必要ないという意見があります。

 

文法の勉強って必要ですか?
単語知ってれば,よくないですか?

文法は文のルールです。
ルールを知っていたほうが,文を理解しやすいし,自分で文を作りやすくなります。
とはいえ受験やテスト対策でなければ,そこまで細かく勉強して覚える必要はありません。
まずは,英語は語順・主語重視ということをおさえてください。
そのあとは,中学校で学ぶ英文法+αでOKです。

 

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文法の役割

文法は,その名のとおり文の法。
つまり,文を作るときの共通ルールです。
そのルールに従って単語が並ぶから,文が意味をもちます。

 

英語は語順・主語重視

英文法でどうしてもこれだけは知っといて!というものを挙げるなら,語順と主語です。

語順

英語の場合,語順が文の意味を決めます(日本語はそうではあありません)。
文の前半部(主語・動詞・目的語・補語)の語順はゆるぎません。

日本語では,人やものを表す言葉のうしろに「は」や「が」がつけばそれが主語だと判断できます。

しかし,英語の場合は文頭に置かれた人やものをあらわす言葉が主語になります。
Mika loves Ken. の主語は Mika だし,Ken loves Mika. の主語は Ken です。

誰/何が ~する
誰/何が ~である
誰/何が ~する 誰/何を
誰/何が ~する 誰に 何を
を基本語順としておさえましょう。

英語では,結論や大事なことを先に言う傾向があります。
文章全体の構成もそうだし,1つの文の中でも「誰が何する(主語・動詞)」は真っ先に来ます。

また,英語でモノや人を説明する場合説明したい名詞の後ろに説明を置きます。
「昨日食べたケーキ」を英語にすると,the cake that I ate yesterday になります。
日本語では説明したい名詞の前に説明する言葉を置きますよね。

主語

英語は主語を必ず必要とする言語です。
文頭に主語を置き,誰が/何が をはっきりさせます。

日本語の場合,文脈から主語が分かる場合や私が主語の場合は,主語をつけないことが多いです。

たとえば「明日買い物に行く」と日本語で言えば,多くの人はその言葉を言った人が明日買い物に行くんだろうと解釈しますし,ほとんどの場合それが正解です。

でも英語では “I will go shopping.” と言わなければならず,will go shopping では文が成り立ちません。

英語では,命令文を除き,誰が/何が それをするのか必ず述べなければなりません。

 

目的に応じて文法を学ぶ

では,文法をどこまで学べばいいのでしょうか?
まず自分が何のために英語を勉強しているのかをはっきりさせてください。

受験や学校の定期テストのために英語を学んでいる場合

教科書や問題集に出てくる文法はしっかり覚えて使えるようにならないと点をとれません。
指定範囲を丁寧に学ぶ必要があります。

資格試験の場合

資格試験の場合,文法問題が出るなら出題範囲の文法事項はおさえておく必要がありますが,リーディングやリスニング,スピーキング,ライティング問題に回答するだけなら,中学校で学ぶ文法事項でほとんどOKです。

高校英文法の文型,過去完了,仮定法,関係副詞あたりまでおさえられるとなお良いです。

①その文法はどんな形をしていて,②どんなことを表すときに使い,③文のどこで登場するのか,をおさえておけばOKです。

詳しくはこちらを参考にしてください。

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英語でコミュニケーションしたい場合

中学校で学ぶ文法だけでけっこう話ができます。

会話では「聞いて理解すること」「話すこと」のどちらにも瞬発力が求められます。
文法を知っているだけでなく,必要な文法が必要なときに使えるようにしておくことが求められます。

 

単語より文法を学ぶほうが効率がいい

単語は数えることもできないくらいの数があり,どれだけ覚えてもキリがありませんが,文法はそんなことはありません。

共通ルールで決まっていることは単語ほど多くなく,あらゆる文章でそのルールを使いまわせるからです。

文法が分かっているということはつまり,文の骨組みが作れるということです。
その骨に沿って,単語を入れていけば文が作れます。

 

文法を学ぶとき,考えすぎてはいけない

文法を学ぶときは「なぜ?」は深く考えず,そういうもんかと素直に覚えていくようにしてください。

サッカーは,足でボールを蹴ってゴールに入れれば得点になります(ルール)が,足でボールを蹴ってゴールに入ると得点になるのはなぜかを考えますか?

文法も同じです。
ルールはルールとして受け入れてください。

 

文法学習にオススメの参考書です。

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