英語の発音 ―イントネーション 声の高低で意図や気持ちを伝えている

こんにちは,ヨカワユキです。

✓ネイティブらしい英語を話したい
✓英語の発音のコツを知りたい

あなたに,英語の発音の特徴をお伝えします。

第3回めは,イントネーションです。

イントネーションには,話し手の意図や気持ちが込められており,イントネーションが変わると,同じ文言でも伝わるニュアンスが変わってきます。

 

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イントネーションとは

イントネーションとは,葉を話すときの声の高低です。
私たちが言葉を話すとき,一文の中にも,たいてい高めの声で話している箇所と,低めの声で話している箇所があります。
例えば,「今日は天気がよかったです。」という文を話すとき,
普通に話すとこんな感じで,

「今日」の「きょ」,「天気」の「て」,「よかった」の「よ」の音が他の音に比べて少し上がっているのがわかると思います。
あえて一本調子で話すと,

となり,一昔前のロボットのような感じになり,人の会話の中で聞いたらだいぶ違和感がありますね…。

日本語においては,日本語を話す人たちの間で意識に上らずとも共有されているイントネーションのルールのようなものがあり,それを自分の話す言葉に適用して話をしています。

英語も同様で,英語のイントネーションがあります。

 

英語のおもなイントネーション

平叙文(一般的な文)のイントネーション

文が終わるときは,下がり調子のイントネーション
文の途中の意味の切れ目では,上がり調子のイントネーション

が基本です。


I live in Japan.

I live in Japan, and he lives in Canada.

相手に新しい情報を伝えるときは下がり調子のイントネーションになります。

疑問文のイントネーション

相手がなんと答えるか分からないとき(新しい情報を知りたいニュアンスで質問する)は下がり調子のイントネーション,
相手の答えについてなんらかの考えがある(自分の答えが正しいかチェックする,確認するニュアンスで質問する)ときは上がり調子のイントネーション

にが基本です。

なので,疑問詞を使った疑問文は下がり調子のイントネーション,疑問詞を使わない疑問文は上がり調子のイントネーションになりがちです。


When did you go to the theater?

Do you like traveling?

疑問文は,相手に何かを聞くときだけでなく,非難や不同意を表したり,提案したりするときにも使えます。

非難や不同意を表すときには,上がり調子のイントネーションになります。


Are you crazy?

提案は,下がり調子と上がり調子どちらもあります。

下がり調子のイントネーションは直接的で自信をもって提案するニュアンス,上がり調子のイントネーションは,相手にお伺いをたてる,間接的に提案するニュアンスになります。


How about eating ramen?

同じ表現でもイントネーションによってニュアンスが変わる

例えば,really? という相づち表現。
上がり調子のイントネーションだと,「え!本当!?」といった驚きのニュアンス,
上がって下がる幅の大きいイントネーションだと,「なんと!」といった驚いて興奮しているニュアンス,
上がって下がる幅が小さいイントネーションだと,迷惑したニュアンス,
下がり調子のイントネーションだと,皮肉・疑いのニュアンスが出ます。

 

イントネーションには話者の意図や気持ちが入っている

イントネーションで,意図や気持ちを表現することができます。
同じ上がり調子のイントネーションでも,その言葉が話されている状況や相手によって,話者の込めた意図や気持ちは変わります。

また,疑問文だから上がり調子で言う,平叙文だから下がり調子で言う,といった機械的で無機質なルールでもありません。

おおまかなルールはありますが,イントネーションは話者の話し方にも依存するため,いつでもどこでもそのルールが適用される,というものでもありません。

話者が伝えたい意図を伝えるために,文化圏で共有されているイントネーションを無意識的につけて話している,ととらえるとよいと思います。

 

イントネーションは,音声を真似して慣れていこう

イントネーションを自分で使えるようになるには,英語の音声を聞いてそれを真似するのが手っ取り早い練習方法です。

特に,英語で会話をしたい人はドラマや映画を使うのがオススメです。
話の流れを理解しつつ,話者の表情を見ながら音声を真似すると,そのイントネーションにどんなニュアンスが込められているのか分かってよいです。

真似するときには「大げさに」真似するようにしてみましょう。
日本語の感覚で真似するとたいてい,相手にイントネーションが届いていません。

イントネーションを身につけて,表現の幅を広げていきましょう。

 

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