英語の発音 ―リズム 強弱が繰り返される英語の音

こんにちは,ヨカワユキです。

✓ネイティブらしい英語を話したい
✓英語の発音のコツを知りたい

あなたに,英語の発音の特徴をお伝えします。

第4回めは,リズムです。

英語には,はっきりとした強弱のリズムがあります。
英語のリズムを意識すれば,英語の文章が聞き取りやすくなり,自分で発音するときも,英語らしい話し方ができるようになります。

 

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英語のリズムとは

英語のリズムは強弱の繰り返しです。
英語の文章を聞いてみると,
・音の強いところと弱いところがはっきりしている
・強いところと弱いところは1文の中で繰り返しあらわれる
ことに気づくと思います。

この強弱の繰り返しはどのように作られているのでしょうか。

①アクセント

英語の音の強弱を作っているメインの要素は,単語のアクセントです。
1つの単語はたいてい,いくつかの音のまとまり(音節)から成っています。
2音節以上から成る単語には,強く発音する音節と弱く発音する音節があります。
それがアクセントです。

アクセントと音節についての詳しい説明はこちらです。

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②弱形発音

英語の強弱リズムを作るもうひとつの要素は,弱形発音です。
弱形発音とは,単語を短く軽く発音すること。
とはいえ,どんな単語でも短く発音していいというわけではありません。

弱形発音になるのは,機能語と呼ばれる,前置詞や冠詞,接続詞,助動詞,関係詞などです。
機能語とは,その単語自体ではっきりとした意味をもたず,ほかの単語を補助するようなはたらきをする単語をさします。

英語の文でよく出てくる4つの単語を,普通の発音と弱形発音で発音してみました。
聞き比べてみてください。

to, for, of, will

ちなみに,名詞,動詞,形容詞,副詞など,はっきりとした意味をもつ単語を内容語とよびます。
内容語は弱形発音にしません。

英文は通常,複数の単語から成っています。
内容語のアクセント箇所が強く読まれ,機能語が短く軽めに発音される。
この繰り返しで英語の強弱のリズムはできています。

弱形についてはこちらも参考にしてください。

英語の発音 ―発音を楽にする音声変化
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③等時性

英語の強弱リズムには,実は特徴があります。
文中で強く発音される箇所がだいたい等間隔であらわれます。
このことを等時性といいます。

例えば,
Japan Todayの,先日マスターズで優勝した松山選手のニュース(Japanese golfer Matsuyama Hideki wins Masters)の本文の冒頭部分を読んでみると,


となります。

音の強弱を図解してみると…
青い丸がついている箇所が,内容語のアクセント箇所になります。

それぞれの青い丸と青い丸の間の間隔は,時間的にはだいたい同じ(等時性リズム)ですが,文字数や音の数は同じではありません。
例えば,”…champion of a Men’s…” の “pion of a” のところがかなり速めに発音されていることがわかると思います。
pion はアクセント箇所ではないので軽めに,of, a は弱形発音にすることで,速くなっています

映画『サウンド・オブ・ミュージック』で歌われる『My favorite Things』(特にメロの部分)を聞くと,よりはっきり等時性の感覚がつかめると思います。


強く発音されている箇所(単語のアクセント箇所)が,だいたい一定の間隔で現れ,強く発音されている箇所の間の音は,短く軽めに / 速く 発音されているのを感じてみてください。

 

英語リズムを身につけるには

①英語の音を聞いて真似する

リズムを身につけるには,英語の音を聞いてそれを真似するのが近道です。
シャドーイングをしたり聞いた音をリピートしたりと,実際に英語を口に出しながらリズムをつかんでいきましょう。

②発音時に心がけること

内容語のアクセント箇所をはっきり強く発音することを意識しましょう。

最初はおおげさなくらい強く発音し,単語のアクセント箇所以外の音や機能語の発音との間にメリハリをつけてみましょう。
ある程度慣れてきて感覚をつかめると,自然なメリハリができていきます。

また,弱形発音は短く短く発音することを意識してください。
私たちは単語の発音を1語単位で覚えるため,弱形発音の音に慣れていません。
弱形発音を練習したてのころは,自分では音を短くしているつもりでも,たいして短くなっていないことがよくあります。

こちらも最初はおもいきって短くしてしまってかまいません。
アクセント同様,慣れてくると自然に弱形をできるようになっていきます。

アクセントと弱形でリズムが作れれば,結果的に等時性のリズムに近づいていきます。

日本語とは大きく異なる英語のリズム。
声に出しながらぜひ体感してみてください。

 

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