令和6年度 大学入学共通テスト〈英語〉解いてみた

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大学入学共通テスト〈英語〉を今年も解いてみました。

センター試験が共通テストに変わったのが4年前。
実は私,そのときから毎年解いています。
4回めとなる今年度の試験は,これまでの3回の試験と比較してリーディングは難化している印象です。
というか,簡単には点をとらせてくれない試験になってきているように思います…。

 

俗に言う「英語の試験」とは

通常,英語の試験というのは「英語力を測るための試験」です。
つまり,英語さえできれば問題が解けるようになっています。
単語の意味を正しく知っていて,文法や発音の知識があって,それらを時間内にちゃんと使えればサクッと答えを出せる。
そういう問題ばかりです。

当たり前の話ですよね。
そのテストで調べたいのは,英語がどれくらいできるか,なんですから。
英語力以外を測る目的では作られていません。

なので,英語の試験で点がとれない場合は通常,単純に英語力が足りないからです。
単語・文法・発音の知識不足,あるいは,それらを自分で使うスキルの不足です。

 

大学入学共通テストで測られるのは…

でも,大学入学共通テストは違うのです。
もちろん英語力を測る試験ではあるのですが,英語力を測るだけならそんな設問にしなくてもよくない?という設問が出てきます。

例えば,
・文章の主旨が分からないと正確な答えが出せない設問
・論理的に思考しないと正しい答えに行き着かない設問
・具体⇄抽象を正確に整理しないと正しい答えに至れない設問
・書かれていることから示唆されていることを見抜けないと解けない設問
など。

こういう設問,どこかで見たことないですか?
そうです,「国語」です。
国語の読解問題で問われるタイプの設問が,英語のテストにちょこちょこ入ってきているのです。

ここから言えることは,大学入学共通テストが調べたいのは,英語力だけではないということです。
大学入学共通テストは,英語力+論理的思考力 を測るためのテストだと思われます。

だから点が取りにくいのです。
英語ができても論理的思考力がないと正答できず,論理的思考があっても英語力がなければ,その力をテストで活かせません。

しかも,論理的思考力も問うからといって,英語が簡単かというとそんなことはありません
問題で出される英語の文章は,後半になるにつれて,読みながら整理して内容をつかんでいかないと内容がわからなくなるものばかりです。
文章自体も長くなり,研究結果や哲学の話など高校生には馴染みにくそうなテーマの文章になっていきます。
部分的に読んで解くとひっかけの選択肢にひっかかったりもします。

というわけで,大学入学共通テストで高得点を取るためには,英語力を上げるだけでなく,国語力を上げていくことも必要だと感じます。

一方,リスニングのほうはというと…
こちらは例年通りのレベル感だと思いました。
問題形式も例年通りなので,過去問や予想問題を解いて形式に慣れておくのがよいですね。

高得点をめざすなら,前半の短文リスニングで確実に点をとることがまずは大事です。
そして,後半の長文リスニングは音声が流れる前の準備時間に何をするかが大切です。
準備時間で設問を理解し,答えを出すにはどういった内容を聞き取ればいいのかを意識しておいてください。
それができれば,比較的余裕をもって音声を聞くことができると思います。

受験を来年・再来年に控えている高校生,早めに準備を始め,力をつけていってくださいね。

 

 

 

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