英語の発音 ―母音と子音 身体が動きを覚えるまで練習しよう

こんにちは,ヨカワユキです。

✓ネイティブらしい英語を話したい
✓英語の発音のコツを知りたい

あなたに,英語の発音の特徴をお伝えします。

第6回めは,母音と子音です。

英語には,日本語にはない音が複数あります。
日本語では区別しない音を別の音として区別したりもします。

 

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発音学習の優先度は,母音と子音 < 韻律(プロソディー)

英語の発音を学ぶとき,母音・子音の学習よりも重要なことがあります。
それは,アクセント,イントネーション,リズムといった韻律(プロソディー)です。
韻律は英語の音にとって重要な要素です。

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なぜかというと…

母音と子音をいくら正しく発音しても,韻律が英語らしくなければ,英語らしい発音になりません。
また,英語の文章は必ず韻律をともなって発音されているので,韻律を無視してリスニング力を上げることは無理があります。

英語の発音を身につけるには,まずは韻律を意識して学び,声に出して練習しましょう。

とくに,英語を学びたての人は韻律を習得することを優先してください。
母音と子音の学習は韻律よりも優先すべきことではありません。

 

母音と子音は,真似て学ぶ

英語の韻律に慣れてきたら,次は英語の母音と子音の学習をしていきましょう。
母音と子音それぞれの正しい音を知り出せるようになるには,とにかく真似をすることです。

何を真似するかというと…
・聞いた音
・口の形,舌の位置,息の使い方,声を出す位置

です。

聞いた音を真似る

いちばん学習しやすいのは聞いた音を真似ること。
コピー機がコピーするように,聞いた音をそっくりそのまま自分の口から出すことを意識して真似ます。

同じ音が出せればOK。

出せなかったら,口の形や舌の位置,息の使い方や声を出す位置などを少し変えてみてください。
少し変えるだけで音が変わるのを実感できるはず。

それで音が出せればOKです。

口の形,舌の位置,息の使い方,声を出す位置を真似る

「聞いた音を真似しても,どうも同じ音にならない」
「発音記号を見て,その音を出せるようにしたい」
ときは,まずその音をどう出しているかを知り,その出し方を練習することで解決します。

口の形や舌の位置,息の使い方,口のどのあたりで声を出すかなど,動画や文章で解説しているものを見て,そのとおりに真似するだけです。
解説動画や解説本はネット上にも書店にもたくさんあるので,使いやすいものを選べばOK!

例えばこの動画では,英語の母音と子音を,発音記号とその音が使われている単語とともに紹介しています。
ゆっくりめの発音で口元がアップになっているので,動画を見ながら練習できます。


このサイトでは,それぞれの音の出し方を文章で解説しています。
https://eigonotomo.com/4skills/hatsuon

 

発音はとにかく練習

それぞれの音の出し方を覚えたら,そのとおりに自分の口を動かして練習あるのみ。

最初は大げさなくらい動かして,大きな声を出して練習しましょう。
ゆっくりでOKです。

何度も動かして身体に動かし方を覚えさせてください。
そうすると,意識せずともその出し方ができるようになっていきます。

発音に特化した教材で練習する以外にも,音読やシャドーイングも立派な発音練習のチャンスです。
英語を発音するときには,自分の口が正しく動いているかを意識しながら練習しましょう。

一度に全部の音を練習するのは大変なので,今日はこの音!などと決めて,少しずつ練習していくとよいです。
最初はいちいち意識して矯正していくので大変ですが,だんだん自然にできるようになっていきます。

 

気をつける発音

日本語にはない音や,日本語では区別する必要のない音は特に気をつけて発音練習をしましょう。

英語の発音はスペルのローマ字読みだけでは対応できないので,その点も注意が必要です。

/s/ と /ʃ/

英語ではこの2つの音は明確に違いますが,/s/の後ろに母音/i/の発音がくると,どちらも「シ」として発音されがちです。

/s/の後ろに母音/i/の発音がくる場合,カタカナで表すなら「スィ」といった音になります。
/ʃ/ は日本語の「シ」とほぼ一緒ですが,もっと息を強く出しながら発音します。

それぞれの発音を聞き比べてみてください。
/s/ see, /ʃ/ she, /s/ seat, /ʃ/ sheet

th=「ザ」じゃない

thの発音はカタカナで「ザ」と書かれがちなのですが,日本語の「ザ」と同じではありません。

あえてカタカタで書くならむしろ,「ダ」に近い音です。

/ð/の発音が難しい場合は,軽く「ダ」と発音したほうが英語らしくなります。

子音が続くときに,母音を入れないよう注意

日本語は基本的に子音+母音で1音になります。
なので,子音が複数続くことがありません。
しかし英語では子音が2つ連続,3つ連続といったことが起こります。

たとえば,/t//r/ と連続する trip,/s//t//r/ と連続する street。
カタカナで書くと,「トリップ」や「ストリート」になるので,/t/の後ろや/s/の後ろに母音を入れてしまいがちです。

子音のみを一気に発音するようにしましょう。

trip, street

ローマ字読みだと正しくない発音になる単語

日本語にはローマ字表記があります。
英語をローマ字の感覚で発音してしまうと,本来の発音とは違う発音になることが多いのも英語の発音の厄介なところです。

例えば,walk と work
ローマ字読みをカタカナで書くと,「ワーク」「ウォーク」となりますが,それぞれの単語の発音をカタカナで表すなら,完全に逆になります。

発音を聞き比べてみてください。
walk, work

単語を覚えるときには音も聞き,正しい発音を覚えるようにしていきましょう。

 

発音は運動です!
身体をどう使うかを覚えたら,それを何度も練習する
意識せずともできるようになるまで,たくさん発音しましょう。

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