こんにちは,ヨカワユキです。
✓英語圏の一般教養を知っておきたい
✓英語圏の上流社会で恥をかきたくない
人は,ぜひ読んでみてください。
本書の内容
英語圏で世代を越えて共有されている物語の代表は,「聖書」と「シェイクスピア」です。
英語圏ではキリスト教が広く浸透しており,多くの人は小さい頃から聖書の世界観に触れています。
また,学校ではシェイクスピアを学ぶという声もよく聞きます。
聖書やシェイクスピアは,英語圏の多くの人の心の中に当たり前のように存在している物語なんですね。
日本でいうところの「桃太郎」や「かぐや姫」,「平家物語」などでしょうか。
この2冊は,現代人の英会話や報道,音楽,映画などに,聖書やシェイクスピア作品で使われている英語がどれほど反映されているかを教えてくれる本です。
聖書やシェイクスピア作品からそのまま引用されたフレーズもあれば,単語を少し変えて使われている表現もあります。
作品全体が聖書やシェイクスピア作品をモチーフとしているものもあります。
元ネタを知っていると,英語表現や作品ををもっと深く理解し味わうことができます。
ページをパラパラめくってみると,あなたが聞いたことのある表現に出くわすかも知れません。
聖書やシェイクスピア作品についての簡単なガイドもついており,内容を知らない人も知っている人も楽しめる構成です。
聖書の英語で気になった表現
“scapegoat”(身代わりで犠牲になる)が旧約聖書に登場する表現だというのは驚きでした!
旧約聖書「レビ記」の中に登場します。
そして“the truth will set you free.” (真理はあなたがたを自由にする)
この表現は,新約聖書「ヨハネによる福音書」に出てきます。
私の通っていた大学では,この言葉が図書館の外壁にラテン語で書いてありました。
よく目にしていたので,なんとなく親しみのある言葉です。
日本語で,なにがあっても~する!みたいなことを言いたいとき,「たとえ火の中,水の中」と言いますよね。
実はこれも聖書の言葉らしく,旧約聖書「民数記」に登場します。
“go through fire and water” です。
シェイクスピアの英語で気になった表現
“To be, or not to be : that is the question.”
“Love is blind.”
など,シェイクスピアの英語は聖書の英語よりも聞き覚えがあるものが多かったです。
私が使ってみたいなと思った表現は,
“What’s past is prologue.”
「これまでに起こったことは序章だ」という意味です。
「テンペスト」という作品で使われているとのことですが,
本書後半では,『ジュリアス・シーザー』で描かれるブルータスとアントニーの演説が取り上げられています。
一度舞台でこの演説を見てみたいものです。
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